2011 設計演習B/C
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2011年12月8日木曜日
1X10A105 田中智 「I Walk You」A+++
黄緑や藤紫など、乾いた空気を感じさせる色彩を何度も重ねてできた色のパネルがいくつも立ち並び、交差して空間を形成している。その空間の隙間を黒髪で顔の表情が読み取れない青い服をまとった人が横切る。それを見失わないように、観察者も歩いていく。キャンバス地に積層された色彩の空間は閉鎖的でありながら、どこかへ続く迷路にもなっているようだ。独自の世界観に観るものもその作品の中に引き込まれていく大作。(安東)
1X10A100 田熊隆起 「歩かれるもの」A++
道路目線の作品。ウォーキングはまず道があってこそのこと。だとしたらその道から我々はどう見えているのだろう。といったことを時系列で三枚一つの構図の良さと書き込みの丁寧さ、着眼点のおもしろさがあいまって質のたかい作品である。(間下)
1X10A181 吉江優 「ただそこにいて、じっと見ているだけの」A++
室内の棚の箱に仕舞われた豚のぬいぐるみが主人公のようだ。
生活するさまざまな所作・動作は距離のない
walkingかもしれない。それは「そこにいて、じっと見て」いるだけの定点的なものがあって、自覚されてくるといいたいのだろう。
「walking」を対象にしている姿勢が見える作品である。(入江)
1X10A117 中島みづき 「脚光」A++
第一歩を踏み出す緊張した足先を、照らし出された道筋が相似形をなしている。暗闇の中に照らし出された没個性的な表情の視線が背景をテクスチャーを成している。この二つの要素だけに限定し表現しきった点が評価される。(博多)
1X10A179 山本浩夢 「目線」A++
冬の枯葉舞う公園を歩いている情景が彩色して描かれている。着彩も美しく、丁寧に表現されていて、好感が持てる。「目線」と題されているだけあって、足許の振る舞いから引き伸ばされた視野がカーブを描く林を絡みとっていく。
Walkingのスピード感がそうさせているのだろう。(入江)
1X10A133 原周二郎 「When My WALKMAN Walks」A++
「歩きながら音楽を聞く」この発明的商品の名前を冠した作品。誰もが音楽を聞きながら流れる風景をみると映画のワンシーンの入り込んだ気持ちになることがあるのではないだろうか。その感覚を波という記号に喚起させられる。(間下)
1X10A184 吉田名保美 「獏」A++
細部と全体、パターンと立体、色彩の有るものとグレースケールのものが渾然一体として、一つながりの世界観で表現されている。実体はまるっきり異なっていても、像としてつながってくるものの可能性、夢をすいとる獏の胃袋の中を開いたような表現にも見える。(博多)
1X10A160 三角俊喜 「Cat
’
s Life」A++
ワイルドな、都会に生息する猫の視点が印象的に描かれている。路地、水たまり、ビルの裏手に生えた雑草の影からビルに反射した静かな光がもれてくる風景には、都市に独特な緊張を見つめている様子がうかがえる。描き込まれたドローイングで表現される猫の視点のするどさと、そこに映るどんよりとした空気と雑然とした路地の混沌とした風景は、猫の孤独と同時に都会に住む人間の孤独をも表しているようだ。(安東)
1X10A056 轡田真波 「ネコと人と門」A++
家から外に出る門を人間と猫の視点で描かれた作品。日常と非日常を上下に書き分けた点がおもしろくさせている。猫の外への渇望、期待感をも読み取れる。
(間下)
1X10A048 鴨下奈央 「AUNT
’
S LIFE」A++
面に限りなく近いところから浮かび上がる立体性、テクスチャーに密着した「ど近眼」の視点のようなところに可能性を感じる。ただ、予測可能な域からは抜け出ていない印象をもった。(博多)
1X10A062 河野裕介 「空高く、舞い上がれ」A++
Walkingの高揚感が表現されている。鳥瞰的に描きながら、歩いている人の気分が街並みと躍動的に空高く舞い上げている。直截な気分がよく出ている。(入江)
1X10A139 廣戸亮 「Watch」A++
白い空間に、様々な異なる足取りで歩く人のサインのような図形が貼付けられ、それぞれが喜怒哀楽を表すように見える。赤はちょっとイライラして。黄色ははつらつと。青は落ち込んだような人の姿。一筆書きのような記号はシンプルであるが、無駄のないきれいなドローイングだ。人の気持ちと身体運動の関係づけが、色やタッチの違いでスマートに表現されている。(安東)
2011年12月4日日曜日
第七課題「WALKING
」 出題者:安東陽子
ひとはそれぞれ、自分の身体に合ったテンポで歩く。自分の目の高さにある視野に見えるものを見て、感じる。目的地も通る道も歩く理由も様々で、でも人間は歩き続ける。歩く時の息づかい、空気、履いている靴、靴が接する地面、見上げると見える空、舞っているホコリ。空間の感じ方は自分と周囲の相互関係で様々に変化する。今回は、皆さんの立場を日常から切り離し自分以外の主体を設定して、そこからの視野で歩きながら見える世界をドローイングに表現してください。
出題日:11月16日
提出日:11月30日 13時30分(厳守)
講評日:12月7日
提出物:ドローイング(275×275、3枚以上)
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