2011年12月15日木曜日


1X10A042 小田切駿 A++ 「力の記憶」
油土に押型を残した作品が並置されている。眼に見えない握力を粘土に託して、押しつぶされた粘土が力の状態を伝えてくる。日々の生活の進行のなかで、掌にたくされた痕跡を滴々として残していくことは、その人の身体とつながるかけがえのない記憶装置となるのだろう。
(入江)