2011年11月5日土曜日

1X10A115 長尾健介 「余韻」
水の中に魚が泳いでいて、その動きが絵の具の付いた筆を水中で洗ったときにできる水の動きを思い起こさせる。そのときに赤い色がイメージされ、魚が水の中に漂い水面から時折顔をのぞかせたり沈んだりする様子が、水に溶けてゆく色の余韻を残している。全体のモノトーンの中にあって、遊泳する魚の独特の動きがもたらす印象が色彩的なアクセントとなっている。(安東