2011 設計演習B/C
2011年7月24日日曜日
1X10A104
田中 美鈴(たなか みすず)「無題」
A++
ドアノブの二つの表現。一方は表示錠として赤が示され、もう一方は青が示されている。使用中と空
きの状態であり、この小さなサインによって、社会生活における流れの中に緊急を伴う緊張と、自然
な行為に穏やかな緩和の気配がリズムを与えているのかもしれない。(入江)
1X10A108
知花 尚志(ちばな たかし)「無題」
A++
黒板のチョークが折れ飛び散る一瞬を捉えた作品。力の入ったチョークを持つ一枚目と、俯瞰からきつめのパースをきかせてロケットのように飛んでいるチョークを捉えた二枚目の構成がユーモラスである。(間下)
1X10A004
青山 春菜(あおやま はるな)「無題」
A++
トマトが題材。緑の若々しいトマトの伏図と、一線を画して熟したトマトの水平断面が直面する。前者を緊張とすれば、一方熟して弛緩した成育の状態に達した、緩和の状態を表現しているのだろう。色彩の円間が芳香を伴って感ぜられてくる。トマトの断面の表現は緩和せずに緊張して描いてほしかった。(入江)
1X10A124
名越 まり(なごし まり) 「表面張力」
A++
表面張力と重力のバランスが崩れてコップから水が溢れ出る瞬間を、コップの表面をつたって流れる一筋の水で表現されている。コップの中の水の世界がうまく描かれていて、美しい透明感を感じる。緩和した状態で一旦流れた水の中にも新たに小さな緊張感が生まれている。(安東)
1X10A014
泉 貴広(いずみ たかひろ)「壊れて消えた」
A++
小さな女の子が一生懸命シャボン玉を吹いている。ふわふわと空に舞上がっていくシャボン玉がある瞬間に弾けて消えることで緊張と緩和を表現している。子供の描き方がとても愛らしく、作品の魅力の一つになっている。課題文のテーマにあったよい仕上がりになっていると思う。(安東)
1X10A133
原 周二郎(はら しゅうじろう)「
TEN LINES
」
A++
ハードボードを
10
本のカッターの切り込み線が整然と直角方向に走るもの、ランダムに切り結び交切するもの、一方を緊張とすれば、もう一本は相互的に緩和するものだろう。白い紙面を切り込む線という選択は表題に応えるものとなっている。塗りつぶす鉛筆のタッチがその選択をマイナスなものにしているのが残念。(入江)
1X10A027
梅野 美咲(うめの みさき) 「どきり」
A++
一瞬だけ浮かび上がった目と、唇と、のど仏が、単に目があったときの緊張感を超えて、絵の印象を雄弁なものにしている。冷やかではあるが、軽い笑みを含んだ目線は緊張を含んでいるが、ちょっとした筋肉の緩和がしかけられているように見える。(博多)
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